第9回ベトナム訪問記録

第9回ベトナム訪問記録

201382()より25日まで24日間、代表の生地がベトナム南部を訪問し、5省1市を訪問してきました。9回目の訪問になります。

今回、最初の約10日間を青山学院大学英字新聞編集委員会のメンバー3名ほか1名計4名が同行しました。連日片道200kmほどの距離を日帰りする日程がつづき、第1週目の終わりから同行者及び代表が体調を崩し、後半の日程は休息をとる日が目立つ内容になっています。また、最終週に代表は私事旅行としてカンボジアを陸路、視察してきました。

奨学金プログラムでは、対象の21名の児童、生徒および保護者と面会し、6カ月分の奨学金を保護者に支給してまいりました。また、「旅するボールペン」キャンペーンで皆さまからお預かりしたボールペンは1300本を現地に寄贈してまいりました。
 現地では、それぞれ長距離バスや鉄道で移動し、通訳として、日系企業の社員や大学生などの現地のボランティアが同行しました。

ホーチミン市内では、カトリックの修道院で経済的な事情で学校へ行けないこどものために開かれている補習校を見学し、日本から預かったボールペンを150本寄贈してきました。また、日本社会福祉弘済会より預かった車いすを2台寄贈し、新たに電動車いす1台のリクエストも聞いてきました。

また、ホーチミン市内では5名のこどもに奨学金を支給してきました。このうちの一人が暮らす児童養護施設を訪問し奨学金を支給しました。他の3名については協力者の家で面会し、インタビューを行ないました。このうちの1名は高校生の時から支援をしてきたタオさんで昨年看護学校に入学し今年7月卒業の予定です。本奨学金プログラムを終了したはじめての社会人の誕生です。残りの一人については、家族と連絡が取れなくなったため、休止を決定しました。この他低所得世帯の子供を預かる幼稚園にカラーペンを中心とした文房具を寄贈しました。

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看護師をめざすタオさん(中央)

中部のファンティエット市では、公立「こどもの家」を訪問、施設長におもちゃ図書館について説明しました。施設長は日本のおもちゃ図書館のような貸出サービスはベトナムでは返却されない可能性が高くむずかしいのではないかと感想を述べられた。しかし「こどもの家」の新館の1室を「おもちゃ図書館」にあててもよいと言う提案があり、日本側からは中古のおもちゃを提供し、棚などの家具や職員についてはベトナム側が用意して、貸出サービスのない形で、今後準備を進めて行くことになりました。

同市内ではこのほか、福祉施設に手づくりのおもちゃとリクエストのあった紙おむつを寄贈、そして、これまで支援を続けている小学生4名とその保護者に面会し、奨学金を支給しました。

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メコンデルタのソクチャン省の村では、奨学生の人数を3名から5名増やしました。また村の教会にボールペンを寄贈しました。

同じくメコンデルタのチャヴィン省の中学校では約500本のボールペンを寄贈し、2名の奨学生に面会し、奨学金を支給、また学校の推薦する経済的に厳しい状況のなか一所懸命勉強している4名の生徒に表彰金を手渡しました。また、この中学校のある町の人民委員会と教育委員会より表彰を受けました。

ホーチミン市郊外のドンナイ省では1名の経済状態が向上したことで奨学金を休止し、新たに3名の奨学生を採用し、合計7名の面接と支援を行なってきました。この村からも表彰を受けました。

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バリアブンタウ省の幼稚園には文房具とお絵かきボードを寄贈してきました。

次回は来年3月に訪問する予定です。

 

行程 今回の訪問の概要は以下の表のとおりである。

月日

 

8月2日

夕刻、成田空港より出発。深夜、タンソンニャット国際空港着。

8月3日

ファンティエト市へ鉄道で移動。昼到着。市内「こどもの家」でおもちゃ図書館構想について説明。福祉施設訪問、おもちゃと紙おむつを寄贈。

8月4日

ビントゥアン省立愛護学校訪問。4名の奨学生に奨学金支給。2名の家庭を訪問。昼過ぎ、現地を出発、夕刻ホーチミン市到着。

8月5日

午前、ホーチミン市2区の修道院訪問、補習学校見学。車いす2台寄贈、補聴器購入の困難な聴覚障害児に対する寄付。ボールペン150本を寄贈。

午後 市内の児童養護施設訪問。奨学生1名と面会、奨学金の支給。

8月6日

早朝 ソクチャン省へ長距離バスで移動。午後、現地の村の教会にボールペン約100本の寄贈。夕刻まで奨学生3名の家庭訪問、奨学金の支給。また、新規2名の奨学生に対するインタビューを行なう。

8月7日

午前 ホーチミン市へ移動。

8月8日

休日

8月9日

午前 チャヴィン省へ長距離バスで移動。昼 現地の中学校を訪問。奨学生(2名)に奨学金を支給、面談。学校の推薦する4名にベトナム人の寄付を預かり表彰金として支給。町の人民委員会委員長、共産党書記より表彰。

8月10

午前 ドンナイ省の村へレンタカーで日帰り訪問。現地の協力者と情報交換。村から表彰。1名の休止を決定。継続中の4名に奨学金を支給。

新規の3名の奨学生の家庭を訪問、インタビューを行ない、採用を決定。

811日~12日 体調不良で休む。

813

体調不良で休む。夜 協力者と会合。支援中のドンナイ省のこどもの兄弟が緊急に通院治療が必要のため、交通費の支給を決定。

814

日中 バリアブンタウ省の幼稚園へ文房具、お絵かきボードを寄贈。

夕刻 ホーチミン市内の奨学生3名と協力者宅で面会。奨学金を支給。

815

市内の市場でフリーマーケット用の商品の仕入れ。

816

午前 滞在中の事務処理。午後 市内の協力者1名から奨学生と連絡が取れないことについて報告をうけ、支給休止の決定を行なう。

817()18() 休日

819

午前 市内3区の低所得者対象の保育園を訪問。ボールペンを寄付。

820日~23日 カンボジア視察(私事)

824

終日 荷物の梱包、関係者へのあいさつ回り。夕刻 協力者と会食

825

空港から成田へ

 

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